| 前回は低アレルゲン化小麦粉の紹介をしました。今回は、最近経験したお話をさせて頂きます。 |
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先日、以下のような依頼を、知り合いの小児科医の先生から受けました。
「小麦アレルギーの患者さんが持ってきたパンで、小麦グルテンの入っていないライ麦パンというのを食べても大丈夫でしょうか」
「このパンに小麦が入っているかどうかの分析をお願いできないでしょうか」 |
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| そこで、そのライ麦パンを送ってもらい、アレルゲン性について普通のパンと比較してみました。実際に患者さんが食べる前に、私の所で
ELISA 法(エライザ法)というやり方で、患者さんの血液を用いて簡単なチェックをすることにしたのです。その結果、その某社製のパンには、普通のパンと同程度にアレルゲン性があることが判明しました。この方法では、パンに小麦が含まれているかどうかまでは残念ながら判りません。ただ、明らかなことは、小麦が入っていようがいまいが、このパンを小麦アレルギーの患者さんが食べた場合、発症するリスクが極めて高いということです。 |
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また、こんな話をある製パン会社の方から最近耳にしました。
「従業員の中で、職業病ともいえるアレルギー症状をもつものがいるのだが、どうやら、小麦よりライ麦に対して強く反応しているようだ」 |
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| 小麦とライ麦のどちらがアレルゲン性が強いのかを一概には言えないと思いますが、この2つの事例が意味することは、「小麦とライ麦のどちらか一方だけを、アレルギーを起こすことなく食べられるということは考えにくい」ということです。少し専門的な言い方をすると、「小麦とライ麦のアレルゲンには交叉性がある」ということです。注意が必要ですね。 |
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ところで、肉や魚の場合はどうでしょうか? 肉同士、魚同士に交叉性があるのでしょうか? つまり、交叉性のない例ですが、鶏肉は大丈夫だけど牛肉を食べるとアレルギー症状がでてしまうとか、青魚はダメだけど白身魚は大丈夫とか…。実は、私は専門外なので詳しくありません(済みません)。しかし、小麦とライ麦のような極めて高い交叉性は、おそらく肉や魚にはないように思います。つまり、肉や魚のアレルギー患者さんでも、症状のでない自分にあった食材が見つかる可能性が高いと思います。
( 2004年 10月記) |