| 前回は「ライ麦パン」の紹介をしました。このパンを小麦アレルギー患者の方が食べて大丈夫だろうかという話でした。私の回答は「小麦とライ麦のどちらか一方だけを、アレルギーを起こすことなく食べられるということは考えにくい」ということでした。注意が必要ですね。
|
| |
| |
今回は、さらに厄介な相談を受けました。「米パン」「米粉パン」というものです。相談内容は以下の通りです。
「あるパン屋さんで「米粉パン」なるものが市販されており、原料の大部分(85〜90%)は米あるいは米粉だが、一部(10%)程度小麦グルテンが使われています。小麦グルテンには、アレルギーを起こしやすいグロブリンを含みませんので、小麦アレルギーの人でも食べられる例が多いと言われています、とのことですが、本当に大丈夫でしょうか?」
困ったものです。大丈夫ではないと思います。 |
| |
第3回で小麦タンパク質の分類の話をして、グロブリンとかグルテンとはどういうものか解説致しました。そして、小麦アレルギー患者の多くはグルテンに反応することも記しました。これは私どもが10年近くにわたって、数百例の小麦アレルギー患者の血液を分析した結果に基づくものです。確かに一部の患者さんはグロブリンにのみに反応し、グルテンには反応しませんが、割合的には多くはありません。
繰り返しますが、小麦アレルギー患者の多くがグルテンにも反応を示します。従って、私はこのパンを「アレルギー患者向け」として販売することに強い懸念をもっています。確かに米は身体にいいですし、試みとしては注目に値します。もし、卵や牛乳を使っていないとすれば、卵・乳アレルギーの方にはいいかも知れません。しかし、小麦アレルギーにはどうでしょう?
|
| |
知り合いの医師の方(全国的に名の通った先生です)も「大変危険です」とのご意見をおもちです。注意して下さい。
(2005年3月) |